オンラインゲームの「マビノギ」で運命的な出会いを果たし、8年の結婚生活を送る方に、面白法人カヤックの社員三人が突撃インタビューしました。

―― はじめまして。本日はよろしくお願いします!

あげさん はじめまして、あげです。よろしくお願いします!

―― まず最初にお聞きしたいのですが、マビノギをはじめたきっかけは何でしたか?

あげさん マビノギとの出会いは、マビノギのプロモーションビデオですね。ティルコネイルの風景で全員が合奏している映像に釘づけになりました。翻訳されてない、いちばん最初の映像だったんですけど。サービス開始までに気になって気になって、何十回も見ていましたね。

―― ふだんは、どういうお仕事をされているんでしょうか?

あげさん ふだんは料理をつくる仕事をしています。北海道の料理学校を出て、それから東京に出てきました。中華とかフレンチとかではなく、いろんなジャンルの料理を出す店で働いています。

―― 料理の鉄人!?というかシェフなんですね!!マビノギのゲームでは最初どんな職業につきましたか?

あげさん わたしは最初に裁縫師をしていました。裁縫の材料である羊毛を刈る時に、ひつじのモフモフに顔を埋めて刈る姿がめちゃめちゃ愛おしくて(笑)。初日からガンガン羊毛を刈ってましたね。

―― 昼夜でギャップありますね。昼は料理を勉強して、夜はマビノギで羊毛を刈ってたんですね。ほのぼのとして牧歌的・・・。では、マビノギの一番好きなところを教えてもらえますか?

あげさん うーん、いっぱいあって難しいけれど・・・。しいてあげるならマビノギを構成しているプレイヤーさんたちですかね。なかなか、相手のこと考えたりして自分を出せないゲームが多いんですけど、もう長いことやってるっていうのもあって、ダルかったらダルいと正直に言えるのが楽しいしラクですね。マビノギは、自分がナチュラルでいられる唯一無二のゲームです。想い出とかチャットログとか遡ってスクリーンショットも全て取っておいてます。圧縮しても8Gのメモリーカードに入りきりません(笑)。長巨編の思い出アルバムですね。

―― マビノギがきっかけでリアルでもご結婚されたようですが、奥さまとはどうやって知り合ったのですか?

あげさん ぼくは最初ギルドマスターをやってたんですけど、そのギルドの名前が、「ひつじの気持ち」という名前でした。なんの気なしにつけた名前だったんですけど、奥さんがたまたま超ウルトラスーパーがつくレベルの「ひつじ」好きだったんです。それで、ダンジョン終わりに「入れてもらえませんか?」と言われたのがはじまりです。

―― 「ひつじ」がきっかけ!?!?、すごい偶然ですね。その後はどうやって仲良くなったんですか・・・?

あげさん 最初はどうせ男かネカマだろうとタカをくくってたんですけど、やりとりをしていくうちに、だんだん女性だってわかってきて。1年ぐらいしたあと、マビ婚しました。そのあとにすぐ告白したんですけど、よい返事はもらえず、ずっと友達という関係性でした。その後もやっぱり好きだったので、じっと待って待って4年ほどの紆余曲折を経て、リアルでも付き合うことに成功しました。

―― 4年も・・・!?長くて長くて私たちじゃその恋は絶対待てません。あと、紆余曲折ってなんですか?

あげさん それは ・・・、ちょっと内緒です(笑)。

―― うわ〜聞きたい~。けどネットの中で4年も想い続ける愛なんて・・・、まるで月9のラブストーリーで行けるくらいの純愛じゃないですか。

あげさん いえいえ、そんな(笑)

―― どっちかがマビノギを辞めてたら、二度と会えない可能性もあったわけですもんね。

あげさん それは・・・そうですね。

―― ひつじがきっかけで奇跡的に出会った二人ですけど、リアルでの交際を振り返って、印象的な思い出はありますか?

あげさん 最初にリアルで会ったのはマビノギの、スキーの大回転のミニゲームがきっかけです。彼女はそれが大の苦手で。じゃあ、俺がやってやるよって男らしく言い放って、秋葉原のネカフェのペアシートに行って、クリアしてアイテムをとってあげました。

―― いきなりペアシート!?!? 積極的ですね〜。

あげさん でも、最初は妹みたいな感じでしたけどね。恋愛感情はあまりなかったというか。そんな感じです。

―― ほかには何か想い出ありますか? ガツガツ聞いちゃってすいません(笑)

あげさん あとは、結婚式を挙げたとき、結婚式の招待状もマビノギのスクショを使ってつくりました。これなんですけど・・・

―― すごっっ! なにこの招待状・・・。

あげさん あと、結婚式の入場曲もマビノギの曲を使ったりしました。しかも、僕側の参列者は全員マビノギの友人です(笑)

―― とてつもなく巨大なマビノギ愛ですね。では次に、奥様にゲーム内で結構貢いだとアンケートに書かれてましたが、貢いだものを教えてください

あげさん いちばんは、森の妖精衣装ですね。もうこれはこれはめちゃくちゃレアなアイテムで、プレイしてる人はわかると思うんですけど。それを頑張って貢ぎました。金額は内緒です。他にもいろいろあげたんですけど・・・。あ、そうだ。ソードアート・オンラインのコラボアイテムなんかは二人で出るまでガチャ回そうって熱をあげてたのに結局出なかったんですね。で、彼女は諦めてお風呂に入ってしまった。僕はその隙に必死でガチャを回して出して、サプライズプレゼントをしました。

―― そのサプライズ、完全に王子様の手口じゃないですか。

あげさん 単純に何かあげて喜ぶ姿をみるのって、うれしいんですよね!あ、あとネクソンさんにお願いがあるんです・・・。

―― お?何でしょう?ちょうどネクソンさんの担当者の方がいるのでお願いします!

あげさん すごく個人的なことなんですが、嫁がクラシックロリータの服がすごい好きなんです。清楚なお嬢様系で、例えばロングスカートとか、つくってもらえると嬉しいですね。嫁が喜びます(笑)

―― 超個人的なお願いキターーーッ!!(笑) ところで、ふだんはどういう風に奥さんと、マビノギを遊んでいますか?

あげさん パソコンを部屋に仲良く二台ならべてL字型にして、ふたりでモニターを見ながらワイワイプレイしますね。時間帯でいうと、夜ご飯食べ終わって9時のニュースみてからですかね。あと、子供ができたら3台にするのもいいかな、なんて僕は一人で妄想しています。

―― ゲーマーにとって最高の甘~い生活ですね・・・。こっちがドキドキしちゃいます!

あげさん 最近では、ゲーム内でカップルとかを見るとうまくいってほしいなあと思いますね。親心というか・・・。こいつとこいつくっつかないかね?とか。いらぬ心配なんですけど(笑)

―― では、最後にあなたにとってマビノギの存在とは何でしょう?

あげさん 現実と・・・もうひとつの現実。あと、自分自身ですかね。

―― ものすごい哲学的ですね。

あげさん たとえば、現実では高い服買っても似合わないとかあるけど、マビノギだったら自由に好きにできる。ペアルックとかもできますし、現実では恥ずかしいことが躊躇なくできるんです。あとは、転生とかに関しても自分は女の子キャラからはじめて、ジャイアントになって・・・という風に、現実ではできない人生を歩めている。そこが楽しいですね。自分は最初はリアルで友達があまりいない感じだったんですけど、自分に自信がなかったり、コミュニケーションが苦手でも一生の友達ができたりするのもマビノギのいいところです。

―― 現実がもう一つあるって考えるとめちゃくちゃ楽しそうですね。本日は楽しいお話ありがとうございましたっ!

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■おまけテキスト

―― お話を聞いていると、圧倒されますね・・・。あ、こういう機能があったらいいな?というのはありますか?

あげさん いま、マビノギをはじめたとして、ギルド選ぶのって結構大変だと思うんですよね。何箇所か渡り歩いてやっとという感じなので。ギルドの若い子の集まりに社会人はどうしても入りにくいですし。。。そういうのが自由に選べたらもっと友達ができやすくなるし、マビノギにハマる人が増えるんじゃないかなと思います。やっぱりギルドが合ってると楽しいんですよ!あと、ギルド同士の交流をアシストするような機能ができたらもっともっと嬉しいかなと思いますね。

―― ずばり、何歳までプレイしたいですか?

あげさん ずーーっとですかね(笑)

マビノギ

ケルト神話をモチーフとしたファンタジーな世界観が魅力の名作ゲーム!
絵師さんにも人気のマビノギが長年ファンに愛され続ける理由は、キャラクターのかわいさだけではなく、プレイヤーが「スキル」を取得し、転生時には「才能」を選択しながら、自分の分身となるキャラクターを成長させられるところ。
戦闘を楽しむだけの単純なRPGゲームに飽きたら、マビノギへ。