今回お話を伺ったのは、プレイ歴8年目の「こゆみ」さん。来年6月、マビノギで知り合った一つ年下の彼と実生活でもゴールインする。結婚式では、二人のスタートのきっかけをくれたマビノギのミュージックを流したいという。強い思い入れを持つマビノギとの出会い、彼との出会いを聞かせてくださいました。

■「牧歌的」「絵がかわいい」。ビジュアルから入ったマビノギの世界

―― まずは、マビノギとの出会いのきっかけをお聞かせください

こゆみさん(以下、こゆみ) きっかけは、TVCMでした。それまでゲームで遊んだことはほとんどなく、ましてパーティを組んで敵を倒しに行くようなオンラインゲームには興味もありませんでした。でも、マビノギは、戦闘もあるけれど牛を育てたり釣りをしたり、どこか牧歌的な印象をCMから受けたので「私にもできそう」と思ったんです。かわいらしい絵も大きなポイントでした。

―― 実際に始めてみた時は、どのような印象を持ちましたか?

こゆみ 始めてからはすぐに夢中になりました。大学が休みの時期は、連日半日以上プレイしたりもしました。ただ、私が入ったギルドは大学生や社会人が多く、みんなが集まるのは夜になってから。誰かと一緒じゃないと満足に戦えなかったので、毎日、夜が来るのを待ち遠しく思っていました。

■黒綿毛ダチョウの背に乗って……彼を見直したあの出来事

―― しばらくののち、今の彼と出会うんですよね。

こゆみ はい。プレイを始めて1年半が経ったころ、わたしが所属するギルドに彼が入ってきたんです。とはいえ、そのころ彼は既にハードレベルでしたし、戦闘が好きとも話していたので、中級レベルで戦闘下手の私と関わることはないと思っていたのですが、なぜか目を付けられ、しばらく嫌がらせを受けていました。

―― ええ!好きな子をいじめるような感じだったのでしょうか…。例えばどんな?

こゆみ 『ハイド(※)で背後に近寄って突然現れる』ということを、執拗にされていたんです。
※隠れるアクション。当時は周囲から全く見えなかった

―― 不思議ないたずらですね。(笑)

こゆみ 何度も「止めてほしい」と言ったし、キャラクターを変えたりもしたのですが、すぐにバレて同じことをされるの繰り返し。とにかくしつこい人でした…。本当に嫌だったので、彼には決して近づかず、ギルドメンバーからダンジョンに誘われても、「彼がいるなら行かない」と断るほどでした。

―― そんな彼と仲良くなるきっかけは、何だったのでしょう?

こゆみ たまたま一人でいたときに、彼から「ラビダンジョンへ行こう」と誘われたんです。はじめは、「誰があんたなんかと」って思ったのですが、当時、私はゴールドがほとんどなく、欲しいものを買えずにいました。ところが、彼の誘うラビダンジョンには、ゴールドと交換できる魔符をいっぱい落とす、スケルトンというモンスターがいるんです。「彼の後ろで、ひたすら魔符を拾おう」と思い直した私は、ゴールドに目がくらんで(笑)、一緒に出掛けることにしました。

―― ゴールドに目がくらんだと…(笑)

こゆみ このときは、足の速いペットを飼っていなかったので、彼の黒綿毛ダチョウに乗せてもらうことになりました。彼とちゃんと話をしたのは、その時が初めてです。そのころの私は、人間関係で悩んでいて、彼にもつい相談したところ、意外にもまともな返事が返ってきて。これをきっかけに、印象が良いほうへと変わり、マビノギのなかで一緒に遊ぶようになりました。そのうち、実際に会うようになり、自然とお付き合いが始まりました。黒綿毛ダチョウの背に乗ってから、3か月が経っていました。

―― どのように仲を深めていったのでしょうか?

こゆみ 彼が地方に住んでいたため、実際に会うのは月に1度でしたが、マビノギのなかでは毎日会っていました。レベル上げに付き合ってもらったり、クリア報酬の衣装をプレゼントしてもらったり、疑似デートをずいぶん楽しみました。実際のデートでも、ネットカフェでイベントの攻略を手伝ってもらったり。会えたときは、マビノギのなかでも外でも彼と一緒でした。

■「やってみればいいじゃん」。彼の一言が、わたしのコスプレ愛を開眼させた

―― コスプレをするきっかけをくれたのも彼だそうですね。

こゆみ ええ。以前から興味があり、マビノギのオフラインイベントに当選したことをきっかけに、彼が背中を押してくれました。
最初にコスプレしたのは、バナレンのミニ丈の浴衣ドレス。

こゆみ 衣装づくりは、既成の浴衣の丈を短くカットして、そこにレースを付けるくらいの簡単なものでしたが、彼は、「よくつくったね」「かわいいね」とほめてくれました。それで自信がついたものの実際に会場に行くのは、ちょっと恥ずかしくって。そうしたら彼が、「一緒にいるから大丈夫だよ」と、わざわざ地元から出てきて、会場までの送り迎えをしてくれたんです。それ以来、マビノギ関連のイベントでは、コスプレをするようになりました。コスプレは、テンションが上がって、とにかく楽しい気持ちになります。コスプレのおかげで、たくさんの友人にも恵まれました。彼とマビノギには本当に感謝しています!

■彼との出会い、友人との出会い。マビノギが人生の楽しさを運んでくれた

―― 彼との出会いのほかにも、マビノギから受けた影響はありますか?

こゆみ 本質的な人づきあいができるようになったことでしょうか。マビノギでは、年齢も性別も何もわからないところから人間関係がスタートします。余計なバイアスがかからないので純粋な目で人を見ることができる。そのため、意気投合した人とはすごく仲良くなれるんです。だからなのか、マビノギの世界は、本当に居心地がいいんです。久しぶりにログインする日は、田舎で同級生に会うような懐かしい気持ちも味わえます(笑)。
いまは、SNSも発達しているので、マビノギのなかでも外でもつながっていられる。とても楽しい思いをしています。

―― 最後に、結婚後はどのようにマビノギを楽しむ予定ですか?

こゆみ パソコンを2台並べて、同じ時間にログインして一緒にプレイしたいです。彼と一緒に戦闘に出かけるのもいいし、彼が素材を持って帰るのを生産のレベル上げをしながら待つのもいい。マビノギも、実生活も、好きなことや得意なことで役割分担をしながら、楽しみたいと思っています。
彼と一緒にマビノギをプレイするのが、長い間のわたしの日常でした。この日常は、これからも変わらず、ずっと続けていきたいです!

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【おまけコンテンツ】
ほかのキャラクターのファッションチェックも?--マビノギの楽しみかた
戦闘も生産も苦手なわたしが、マビノギをずっと続けていられる理由の一つが、ファッション性の高さ。かわいいキャラクターに色々な衣装を着せるだけで、もう十分に楽しいんです。ほかのキャラクターのファッションチェックも外せないですね。わたしのように、衣装や装備のせいでインベントリがパンパンって人、意外と多いと思いますよ。ファッション好きの女の子には、特におすすめしたいです!

マビノギ

ケルト神話をモチーフとしたファンタジーな世界観が魅力の名作ゲーム!
絵師さんにも人気のマビノギが長年ファンに愛され続ける理由は、キャラクターのかわいさだけではなく、プレイヤーが「スキル」を取得し、転生時には「才能」を選択しながら、自分の分身となるキャラクターを成長させられるところ。
戦闘を楽しむだけの単純なRPGゲームに飽きたら、マビノギへ。