今回お話を伺ったのは、プレイ歴8年目の「そか」さん。3歳の双子のお子さんを育てながら、マイペースにマビノギを楽しむその日常や、マビノギと夫婦生活のバランスの取り方、マビノギの魅力を大いに語ってくれました。

■第一印象は、「ほのぼの」。かつて出会ったことのないオンラインゲーム

―― まずマビノギとの出会いについて、振り返っていただけますか?

そかさん(以下、そか) 2008年、年の瀬に近いころでした。当時参加していたSNSのコミュニティに、マビノギのスクリーンショットを投稿する人がいたんです。それらの画像は、キャラクターが温泉につかっていたり、水着や浴衣を着ていたりするもの。「オンラインゲームなのに、ずいぶんほのぼのとしているなあ」というのが、わたしの第一印象でした。いままで遊んできたどのゲームとも違う独特の世界観にすぐに興味が沸き、ワクワクしながらプレイを始めたことを覚えています。

―― マビノギを始めた頃、印象に残っていることがあれば詳しく教えて頂きたいです。

そか 「これから楽しいことがいっぱい起こる」。そんな気分でマビノギを始めたものの、しばらくは、ティルコネイルでオオカミをひとり狩っていました。そこで仲間を見つけるためギルドに加入しました。ギルドメンバーは、戦闘の基本やダンジョンの攻略法をわたしに教えてくれました。やはり一緒にプレイする仲間がいると楽しいんですよね。もっとメンバーの役に立ちたい思いからレベル上げをするようにもなり、自然とのめり込むように。このころは、ほぼ毎日ログインして、3~4時間プレイしていました。

―― 思い出などはありますか?

そか "マビ婚"を経験したことですね。きっかけは、わたしの一目ぼれ。プロポーズもわたしからでした。とはいえ、実生活ではすでに人妻の身でしたので、その方とはゲームのなかだけの関係。リアルにお会いすることはありませんでしたが、それから3年以上にわたり、交流が続きました。いまでも良い思い出です。

―― そうしてマビノギ生活を満喫する中、ターニングポイントはありましたか?

そか マビノギを始めてもうすぐ4年というころ、実生活で妊娠が発覚しました。子どもは双子ということもあり、予期せぬ体調の変化に見舞われ、出産の半年前からほぼ寝たきりに。ドクターストップがかかり、マビノギどころではなくなりました。それでも、マビノギのことは頭の片隅からいっときも離れずじまい。プレイこそはできませんでしたが、公式サイトの情報を常にウォッチし、いつでも前線に戻れるよう気持ちの準備はしていました。

―― なるほど、気持ちは万全の準備をされていたんですね。やっとプレイできたのはいつ頃でしたか?

そか 再開できたのは、出産後3か月を過ぎたころ。子どもたちがまとまった時間寝てくれるようになったので、その時間をプレイに充てられるようになりました。

■子育てとマビノギを両立して、夫婦円満な生活を送るためには

―― 再びマビノギをプレイするようになり、子育てとの両立も大変だったかと思いますが、どのような点を意識していましたか?

そか 子どもが生まれる前は、深夜1時・2時頃までプレイする日もありましたが、いまはそんなことをしていたら、子育てに影響してしまいます。現在は、夜9時から12時までをマビノギタイムと決めてプレイを楽しみ、それ以外の時間は、家事や子育てに専念しています。きっちり時間を決めることで、生活のメリハリがつき、夫からの理解も得られています。

―― 旦那さんにも理解してもらえることは大きいですよね。日頃のコミュニケーションなどで、意識していることはありますか?

そか 思えば、出産前後の10か月を除く、ここ8年間の生活は、マビノギとずっと一緒でした。夫も当初は、自分の帰宅時間が遅いので、寂しさを紛らわすためにわたしがプレイしているぐらいに思っていたようですが、最近は、ちょっと呆れていますね(笑)。とはいえ、我が家は夫もゲーマーなので、わたしの気持ちが分かるらしく、プレイ中は子どもの様子を見てくれていたり。

―― へぇ、優しい旦那さんですね!

そか 本当にありがたいです。もちろん夫のゲーム中は、わたしが子どものお世話をするなど、そこは持ちつ持たれつ。ゲームは、結婚当初からの二人のストレス発散法なので、この時間はこれからも大切にしたいですね。夫婦ともにゲーマーの家庭は、お互いを尊重し、ときに妥協もしながらゲームを楽しむことが円満の秘訣なのかもしれません。

―― 最後に改めて、マビノギの魅力についてお聞かせ頂けますか?

そか マビノギを長くプレイするあいだには、他のゲームに目が行くことも何度となくありました。でも、最終的にはやはりマビノギに戻ってしまうんです。一番の理由は、自分がつくったキャラクターへの愛。育てた分、期待に応えてくれるかわいい子なんです。言ってしまえば、第三の我が子のよう。最近は、この子のスキルが上がり、自分で装備品をつくれるようになりました。お店やほかのユーザーから買うことも好きでしたが、自分でつくれるようになってからの楽しさはひとしお。いまは、この「生産」にもハマっています。
それから、ほかのユーザーと交流できる点もマビノギの大きな魅力です。フレンドがダンジョンに誘ってくれるだけでもうれしい。「クリアできないダンジョンをどうしても攻略したい」とツイッターに投稿したときも、フレンドが「一緒に行こう」と声をかけてくれました。このときは、クリアしただけでなくタイトルも獲らせてくれて、すごく感激しました。このように、SNSやゲームの中でユーザー同士がつながり、一緒に楽しめるところも、マビノギから離れられない理由になっています。

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―― マビノギは、どんな人が向いている?

そか わたしにとってマビノギは、ストレス発散と同時に別世界にいるもう一人の自分を楽しむところ。きっと5年後も、今と変わらず楽しんでいると思います。日課としてスケジュールにも組み込まれていますしね。たとえプレイをお休みしていても、マビノギに戻れば何かしらやることが待っている。マビノギは、マイペースにプレイできるんです。同じことを繰り返す要素も多いので、忍耐強い人には特に向いているかも。わたし自身、マビノギでの忍耐強さを求められる体験が、子育てのルーティンワークに生かされている気がしています(笑)。

マビノギ

ケルト神話をモチーフとしたファンタジーな世界観が魅力の名作ゲーム!
絵師さんにも人気のマビノギが長年ファンに愛され続ける理由は、キャラクターのかわいさだけではなく、プレイヤーが「スキル」を取得し、転生時には「才能」を選択しながら、自分の分身となるキャラクターを成長させられるところ。
戦闘を楽しむだけの単純なRPGゲームに飽きたら、マビノギへ。